賃貸物件のオーナー様にとって、「賃貸代行会社(管理会社)」は、資産価値の維持と安定した収益を実現するための大切なパートナーです。
しかし、
「どの会社に任せればいいかわからない」
「手数料は安いけれど、対応が悪かったらどうしよう」
「空室が埋まらず、原状回復の費用も高い…」
といった不安をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
賃貸代行会社選びの失敗は、収益の悪化や不要なトラブルに直結します。
この記事では、原状回復工事と賃貸代行サービスに精通する専門家の視点から、後悔しない「優良な賃貸代行会社」を選ぶための7つのチェックリストをわかりやすく解説します。
この記事を読めば、あなたの物件を安心して任せられるパートナーを見極める「目」が養われます。
そもそも「賃貸代行(管理)会社」とは?
まず基本のおさらいです。賃貸代行会社とは、オーナー様に代わって、賃貸経営に関わる煩雑な業務を「代行」する会社のことです。
主な業務には、以下のようなものがあります。
- 入居者募集(リーシング): 広告宣伝、内見対応、入居希望者の審査
- 契約業務: 賃貸借契約の締結、更新手続き、解約手続き
- 家賃管理: 家賃の集金、送金、滞納者への督促
- 入居者対応: クレーム処理、近隣トラブルへの対応、問い合わせ窓口
- 建物管理: 定期清掃、設備点検、修繕の手配
- 原状回復: 退去時の立ち会い、修繕費用の見積もり・精算、リフォーム工事の手配
これらの業務をオーナー様ご自身で行う(自主管理)のは大変な労力がかかります。信頼できる代行会社に任せることで、オーナー様は負担から解放され、安定した収益確保に集中できるのです。
【重要】後悔しないための「優良賃貸代行会社」7つのチェックリスト
数ある会社の中から「優良」なパートナーを見つけるために、契約前に必ず確認すべき7つのポイントをリスト化しました。
✅ 1. 空室対策(リーシング力)は具体的か?
最も重要な「収益」に関わる部分です。ただ待つだけでなく、積極的に空室を埋める力があるかを見極めましょう。
チェックポイント:
- ポータルサイト(SUUMOやHOME'Sなど)への掲載戦略は?(写真の質、掲載順位など)
- 地元の不動産仲介会社への営業(客付け依頼)をどの程度行っていますか?
- 物件の魅力(ターゲット層)を理解し、適切な賃料設定やリフォームを提案してくれますか?
NGな会社: 「登録しておけばそのうち決まりますよ」と受け身な姿勢の会社。
✅ 2. 入居者審査の基準は明確か?
安定経営のためには、家賃滞納やトラブルのリスクが低い「優良な入居者」を選ぶことが不可欠です。
チェックポイント:
- どのような審査基準(年収、勤務先、保証会社)を設けていますか?
- 過去に審査が甘く、トラブルになった事例はありませんか?
NGな会社: 空室を埋めることだけを優先し、審査基準が曖昧な会社。
✅ 3. 家賃滞納への対応と保証はあるか?
万が一の家賃滞納は、オーナー様のキャッシュフローに直結します。
チェックポイント:
- 滞納が発生した場合、どのタイミングで、どのような督促を行いますか?
- 「滞納保証(サブリースとは別)」のサービスはありますか?(※保証料がかかる場合あり)
- オーナー様への送金サイクルは明確ですか?(例:月末締め、翌月10日払いなど)
NGな会社: 督促が遅く、滞納が数ヶ月続いてからようやく報告してくる会社。
✅ 4. トラブル・クレームへの対応体制は万全か?
「水漏れ」「騒音」「設備の故障」など、入居者トラブルは昼夜を問いません。
チェックポイント:
- 24時間対応のコールセンターなど、緊急時の受付窓口はありますか?
- 対応の「早さ」と「質」はどうですか?(過去の事例などを聞いてみましょう)
NGな会社: 営業時間外は対応してくれない、またはオーナー様に丸投げする会社。
✅ 5. 原状回復・修繕の「質」と「費用」は適正か?
これは非常に重要なポイントです。
代行会社の中には、原状回復工事やリフォームを下請けに丸投げし、高額なマージンを上乗せしてオーナー様に請求するケースがあります。
チェックポイント:
- 工事の見積書は、項目が詳細(一式ではなく)でわかりやすいですか?
- 国土交通省の「原状回復ガイドライン」を正しく理解し、オーナー様と入居者様の費用負担を公正に切り分けていますか?
- 自社施工部門や、信頼できる工事業者とのネットワークを持っていますか?
- 「退去から次の入居まで」の工事期間(空室期間)を短縮する努力をしてくれますか?
NGな会社: 見積もりが「工事一式」で不透明。ガイドラインを無視してオーナー様負担を増やそうとする会社。
✅ 6. オーナー様への報告・連絡・相談は密か?
物件を任せっきりにした結果、「気づいたら問題が大きくなっていた」という事態は避けたいものです。
チェックポイント:
- 毎月の収支報告(レポート)は明瞭で、送付は定期的ですか?
- トラブル発生時や、大きな修繕が必要な場合、すぐに「報告・連絡・相談」がありますか?
- 担当者のレスポンスは早いですか?
NGな会社: こちらから連絡しないと状況がわからない。担当者がコロコロ変わる会社。
✅ 7. 手数料と契約内容は明確か?
「安かろう悪かろう」では意味がありません。サービス内容と手数料のバランスが取れているかを確認しましょう。
チェックポイント:
- 管理手数料は家賃の何%ですか?(一般的な相場は3%~7%程度です)
- 手数料(管理料)には、どの業務までが含まれていますか?(例:更新手続き料、広告料は別途か?など)
- 契約書に、オーナー様にとって不利な条項(例:解約時に高額な違約金が発生する)はありませんか?
NGな会社: 基本手数料が安くても、オプション料金や工事マージンで結局高くつく会社。
まとめ:賃貸代行は「長期的なパートナー」探し
賃貸代行会社選びは、単なる「業務の外注」ではありません。大切な資産の未来を託す「パートナー」を選ぶ作業です。
目先の「手数料の安さ」だけで選んでしまうと、空室が埋まらなかったり、ずさんな原状回復で資産価値が下がったりと、結果的に損をしてしまうことが多々あります。
今回ご紹介した「7つのチェックリスト」を活用し、複数の会社を比較検討してみてください。そして、ご自身の物件や賃貸経営の考え方に寄り添い、誠実に対応してくれる会社を選びましょう。
新栄商会からのご提案
私たち新栄商会は、賃貸代行サービスはもちろん、強みである「原状回復工事」のノウハウを活かし、オーナー様の収益最大化をトータルでサポートいたします。
- 適正価格で高品質な原状回復
- 空室期間を短縮するスピーディーな施工
- ガイドラインに準拠した公正な費用負担の切り分け
「今の管理会社の原状回復費用が高い」「空室がなかなか埋まらない」といったお悩みをお持ちのオーナー様は、ぜひ一度、お気軽にご相談ください。
この記事が、オーナー様の「後悔しない」パートナー選びの一助となれば幸いです。